Macで、打っている途中に文字が勝手に変換される——「ライブ変換」の切り替え方
公開日:2026年9月3日
ローマ字で打っているだけなのに、まだ確定していない文字が、みるみる漢字に変わっていく。直そうとすると、また別の字になる。人の名前や会社名は、毎回ちがう字になる。——これは壊れているのではなく、「ライブ変換」という機能が働いている状態です。止める場所は1か所で、いつでも戻せます。
スペースを押す前に変換される——それが「ライブ変換」です
Apple の説明は一文です。「ライブ変換を使用すると、入力中にひらがなが漢字などの日本語テキストに自動的に変換されます」。つまり、こちらがスペースバーを押して選ぶ前に、打っているそばから変換が進みます。
ライブ変換が入っているときは、打っている途中でもう漢字になっている状態です。スペースバーは押していないのに変わります。チェックを外すと、この動きが止まります。外したときは、打っている途中はひらがなのままで、スペースバーを押したときだけ変換されます。
ライブ変換が入っているとき
打っている途中 もう漢字になっている
スペースバー
押していない
チェックを外すと
外したとき
打っている途中 ひらがなのまま
スペースバー
押したときだけ変換
いま「ライブ変換」が入っているかを確かめる(見る場所は1か所)
まず、日本語を打てる状態にしてください。そのときメニューバーに「あ」と出ます。時計や Wi‑Fi と同じ並びにある小さな表示です。これが Apple のいう入力メニューで、クリックすると一覧が出ます。
※ ここが「A」や「ABC」になっているときは、日本語以外の入力に切り替わっています。その状態では、下の「ライブ変換」は一覧に出てきません。
この一覧に「ライブ変換」があります。横にチェックマークが付いていれば、入っている状態です。Apple の説明にも「メニュー項目の横にチェックマークが表示されます」と書かれています。
止める(4回のクリックで終わります)
- メニューバーの「あ」をクリックする
- 「“日本語 - ローマ字入力”設定を開く」を選ぶ(かな入力の方は「“日本語 - かな入力”設定を開く」)
- 横に出る一覧(Apple のいう「サイドバー」)で「日本語 - ローマ字入力」(かな入力の方は「日本語 - かな入力」)をクリックする
- 「ライブ変換」のチェックを外す
外した直後から、打っている途中の文字はひらがなのまま止まります。戻したくなったら、同じ場所でもう一度チェックを付けるだけです。元に戻せる設定なので、気軽に試して構いません。
※ ローマ字入力とかな入力では、この項目の名前が変わります。ご自分の Mac の入力メニューに出ているほうを選んでください。
※ 一覧に出ている「ライブ変換」を、そのまま押しても外せそうに見えます。ただ、Apple が外し方として書いているのは上の手順のほうです。そちらは確かめていないので、上の手順で止めてください。
「勝手に変わる」の正体は、主に5つある
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。上の設定の画面には、似た働きをする項目が並んでいます。起きていることによって、外す項目がちがいます。括弧の中は Apple の説明そのままです。
- 打っている途中で漢字になる → ライブ変換(入力中にひらがなが漢字などの日本語テキストに自動的に変換されます)
- 打ち間違いが、こちらの断りなく直っている → タイプミスを修正(自動的に日本語のタイプミスを修正したり、入力中に候補を表示したりします)
- 打ち終わる前に、候補の窓が先回りして出る → 推測候補表示(テキスト入力中に、以前に入力および選択した内容に基づいて最も使用する可能性の高い候補を予測して候補表示ウインドウに表示します)
※ 候補の窓は「タイプミスを修正」でも出ます(Apple の説明に「入力中に候補を表示したりします」とあります)。片方を外して消えなければ、もう片方も試してください。 - 句読点を打つと、そこで変換される → 句読点で変換(スペースバーを押す代わりに句読点を入力することでテキストを変換できるようにします)
※ この項目は、ライブ変換を外しているときだけ使えます。Apple の説明にも「ライブ変換を選択すると、句読点で変換は自動的に選択解除されます」とあります。どの記号を句読点とするかも選べます。 - 前に選んだ字が、次から先頭に出てくる → 変換学習(かなを漢字に変換する際に、よく使う変換先を学習してその単語を候補表示ウインドウの先頭に表示します)
※ いちばん下の「変換学習」だけは、他の4つと扱いがちがいます。Apple が説明しているのは「リセット」を押して、覚えた変換を消すことだけで、チェックを外す手順は書かれていません。しかもリセットは覚えたものを一度消すだけで、そのあとまた覚えていきます(Apple の言葉では「学習を最初からやり直すことができます」)。Apple がこれを勧めているのは「学習による変換の精度が下がってきたとき」です。
全部まとめて外さないでください。1つ外して、しばらく打ってみて、困っていたことが消えたかを見る。消えなければ戻して次を試す。そのほうが、どれが原因だったかに早くたどり着きます。まとめて外すと、どれが効いたのかが分からなくなります。
ライブ変換を切っても直らないもの——人の名前は「登録」で止まります
人の名前や会社名が毎回ちがう字になるのは、ライブ変換を切っても起こります。読み方が同じで字だけがちがう語は、どれを出すかを機械が選んでいるからです。ここは、上の5つのどれを外しても変わりません。
よく使う名前なら、辞書に登録しておけます。メニューバーの「あ」をクリックして「ユーザ辞書を編集」を選び、読みをひらがなで、出したい字を並びの右に入れて「追加」を押します。Apple の説明にも、候補に出てこない固有名詞などは「ユーザ辞書に追加することができます」と書かれています。同じ Apple アカウントで使っていれば、iPhone や iPad でも同じ辞書が使えます。
※ ユーザ辞書から単語を消す操作だけは、Apple が「この操作を取り消すことはできません」と書いています。追加は気軽にして構いませんが、消すときだけ気をつけてください。
登録するほどでもない語は、化け方の癖を使えます。毎回きまって同じ字になるなら、書き上げたあとに、その字で検索して置き換えれば一度に直せます。打っている最中に1つずつ直していく必要が無くなります。
打つ回数そのものを減らす、という道もあります
ここまでは、打つときの設定の話でした。打つ回数そのものを減らすという道もあります。当方では、話した言葉をそのまま文字にして、いま開いている入力欄へ入れる Mac 用のアプリを作って販売しております。KoeType(Mac版)といいます。メールの返事や議事のメモのように、下書きを早く出したい場面のためのものです。